豊田にはクルマ。
岡崎には家康。
西尾には抹茶。
……で、安城は?
七夕まつりがあります。
東海道新幹線の駅だってあります。
でも、私たちがもっと知ってほしいのは、
この街の“おいしいもの”。
安城和牛、安城豚、いちじく。
よく見れば、この街にはまだ知られていない
「うまい」があります。
こんなにいいものがあるのに、
知られていないなんてもったいない。
だったら——
安城のおいしいものを集めて、
もっと気軽に楽しめるものをつくってみよう。
そこで目をつけたのが、
世代を問わず親しまれ、
どこでも気軽に楽しめる「パン」でした。
そして、いろんな食材を受け止めてくれるカレー。
でも、そもそも。
安城って、そんなにおいしいの?
安城は、かつて
「日本デンマーク」と呼ばれたまち。
明治用水の完成をきっかけに農業が発展し、
大正から昭和にかけて先進的な農業が
行われていたことから、
当時の世界的な農業国・デンマークになぞらえて
「日本デンマーク」
と呼ばれるようになりました。
そんな農業の歴史を持つ安城には、
今も魅力的な食材が育っています。
愛知県内でも歴史ある和牛の生産地・安城。
その中でも、こだわりを持って大切に育てられているのが
「安城和牛」です。
市内で肥育している生産者はわずか2軒。
飼育頭数も少なく、その希少性から「幻の和牛」とも
呼ばれています。
脂の甘みと、深い味わいが魅力の安城自慢の和牛です。
安城農林高校を含む、
限られた豚舎で丁寧に育てられている安城豚。
プリッとした赤身の食感と、くどさのない脂の甘み。
さっぱりとした味わいが特徴です。
地元で大切に育てられた、安城のおいしさのひとつです。
素材そのもののおいしさを活かしながら、
さまざまな料理で楽しめるのも魅力です。
そして、
いちじくまで。
安城は、日本有数のいちじくの産地。
昭和46年頃から栽培が広がり、
現在では新鮮ないちじくだけでなく、
ジャムや焼き菓子など、
さまざまな加工品にも使われています。
やさしい甘みと豊かな風味を持つ、
安城を代表する農産物のひとつです。
いいもの、揃いました。
安城和牛の肉の甘みをしっかり味わってもらうため、
一枚肉を贅沢に包んだビーフカレーパン。
牛肉と野菜をスパイスやワインと
ともにじっくり煮込み、
コク深い欧風カレーに仕上げました。
安城和牛は一枚ずつオーブンで焼き、
旨みをぎゅっと閉じ込めてからパン生地へ。
肉の存在感、スパイスの香りと奥深いコク、
そしてパン生地のやさしい甘み。
それぞれのおいしさが、バランスよく重なります。
安城豚の脂の甘みとプリッとした食感を楽しめるよう、
豚バラ肉を1.5cm角にカットして、ごろっと贅沢に。
トマトやワイン、さまざまな野菜と
ともにじっくり煮込み、
仕上げには安城産の手作りいちじくピュレを隠し味に加えました。
安城豚のやさしい脂の甘みと、
いちじくのフルーティーな甘み。
お互いの繊細な風味を活かしながら、
どちらのおいしさも楽しめる甘口のカレーパンです。
私たちがつくりたいのは、
おいしいカレーパンだけではありません。
安城には、いいものをつくる人たちがいます。
豚を育てる人。
いちじくを育てる人。
牛を育てる人。
地域で愛される味を守り続ける人。
それぞれは魅力的なのに、
まだ出会っていない「おいしい」がある。
だったら、私たちがつなげてみよう。
地域の生産者と企業をつなぐ。
食材と食材をつなぐ。
つくる人と食べる人をつなぐ。
その出会いから、
新しい安城の味を生み出したい。
私たちだけでは、つくれない。
地域のみんなと一緒だから、つくれる。
ひとつのカレーパンから新しいつながりが生まれ、
安城の魅力がもっと広がっていく。
それが、私たちの研究です。